起立性調節障害

下関で起立性調節障害の鍼灸の症例

起立性調節障害 R8.4.7 10歳 男子

 

 

去年から体調不良が続いていましたが、今年9月上旬小児科で起立性調節障害と診断された。血圧を上げる薬 (ミドドリン塩酸塩錠 )を服用し、ピーク時より体調はだいぶ落ち着いてきたが、学校前になると不安感から頭痛や腹痛などが出て登校しづらい状況。「鍼灸なら症状を和らげられるかも」と来院された。

鍼灸院としての診断

 

思春期はホルモン分泌が不安定で、生殖器をはじめとした身体の成長過程にあり、そのため自律神経のバランスが乱れやすい。生殖器に分布している仙骨神経は副交感神経の領域にあたり、ここが過敏になると下半身の血管の収縮がうまくいかず、起立時に頭へ十分な血流が届かなくなることがあります。

 

施術方針

脊柱の詰まり感が強く、筋肉が生まれつき固い成長期の子に時々みられる。背骨の縦の成長に周辺の筋組織などの成長が追いつかなくて、ストレスがかかりやすくなってしまっている。左右の行間穴と百会、胆系と三焦経が流れる側頭部にも圧痛あり。脈が浮いており風邪にもなっていた。

 

施術内容

1回目

まず風邪の治療として左経渠、左商丘、右中封、右復溜、大椎に地熱灸。

百会、行間穴の圧痛に対し太衝穴の接触鍼。

側頭部の反応に対してはH5F5の接触鍼。

脊柱のつまりは手技による緊張緩和を行った。

 

2回目

前回施術を受けたあとに好転反応が出て身体がだるくなった。様々な症状があったので、色々追いかけているうちに刺激が少し多くなったようだ。風邪の脈は収まっていたので、十分刺激量に注意しながら交感神経と副交感神経の調節メインで行う。

交感神経に対しては太衝と百会の接触鍼と脊柱、ミルキングの手技。副交感神経に対しては、H5、F5と側頭部、仙骨孔の反応点へ接触鍼をした。

 

36回目

前回と大体同様の施術を行う。

 

7回目

 

予約の際、保護者から時的に回復するが、持続が不安定な感じ」と連絡あり。

北九州からも来院される起立性調節障害の鍼灸治療の症例

正直、圧痛点の反応の強さから接触鍼のみの施術では難しいと感じていた。最初は怖がっていたが、施術を受けるのも慣れてきたので男の子と相談のうえ、刺す鍼をすることにした。

H5F51.5mmの鍼で刺絡。側頭部は最初にローラー鍼で十分流したあと、反応が取りきれない所だけ数か所ずつ切皮瀉法を行った。

 

810回目

刺す鍼にしてから調子が良くなっているのが本人もわかってきているようで、頑張って続けてくれました。

 

11回目の施術後、お母さんから「症状が落ち着いた」との連絡あり。「今度は私もお願いします」とのことでした