帯状疱疹後の神経痛 70代女性 R5.5.27

帯状疱疹後の神経痛 70代女性 R5.5.27

 

昨年、帯状疱疹になり、左臀部から大腿外側にかけて痛みが走る。普段、痛み止めを飲んだりしてしのいでいる。ひどい時は病院でブロック注射を打ってもらったこともある。いつもお世話になっている整体足つぼ院があり、一生懸命してくれてその時は楽になるが、しばらくするとまた戻り中々完治しないのでと紹介されて来院された。

 

診断

冷えると痛みが増すそうなので虚証の可能性が高い。いくらかの問診をした後、診察と治療を兼ねて足つぼをすることにした。身体全体のことが足の反射区に出ている場合が多いので私は施術方針を決めるときに足つぼを先にすることがある。おかげで問診表には空欄だった腰椎3番の圧迫骨折歴や右肩関節の石灰が溜まっていたことや、腎臓が元々弱いなどを足の反射の反応から聞き出すことが出来た。

 

鍼灸診察

紹介された人から症状と場所を聞いていたので、坐骨神経痛の治療点や帯状疱疹神経痛の好発部位である肋間部分の治療点を見たが反応がない。「これは治療点が違うな」と見方を変えて左臀部の一番痛いという所に普門堂式の虚実判別棒で見ると虚の反応がL(絡脈)の方向に出ていた。そこに2粒のマグレバンを張り、患部の反対側を見ると反対側の方に反応が強かったので治療点は患部反対側Lになった。

次に足の反射で反応があった右腰椎に判別棒を当てると虚の反応があり、判別棒で比べても右側の反応が強く治療点は右腰3-1Kになった。

 

施術

身体全体のバランスを整える施術をした後、右腰3-1Kと患部反対側に4クールずつ知熱灸を行い「暖めた方が楽」とのことなので患部側にも1クールほどした。

 

施術後痛みの確認をしてもらうと「楽になりました、今は痛みは無いです」とおっしゃった。ただ今は身体をお灸で暖めたおかげで痛みを感じていないだけなのかもしれない。一週間後に予約をされているのでその時に経過を聞いてから次の治療を行う予定です。

 

 

次回へ続く