R4.1.26　　30代　女性　やせ型　（研修生の時の臨床日記）

ちょっと身体の反応がおかしい頭痛、肩首凝り

１カ月半位にぎっくり腰で来院された患者さん、今度は肩こり、首凝りがあり頭痛もするので治して下さいと来院された。肩が巻き型になっており、猫背になっている。本人は猫背の矯正もお願いしたいと話していたが、コリが酷い場合、矯正しても筋肉の引きつりですぐに戻ってしまうことが多いので、今回は延長マッサージでしっかりほぐすことにした。

うつ伏せになってもらい、身体をほぐしだしたが、筋肉のさわったときの反応がかなり悪い。筋肉を刺激しても抵抗がない感じがする。ほぐしながら「肩こりからの頭痛はありましたか？もしあったなら頭痛薬を飲まれましたか？」と質問すると「はい、頭痛があったので朝飲みました」と返事をされた。

頭痛薬を飲むとその作用は頭だけでなく身体全体の筋肉に及ぶ。こういう状態の時に、薬の作用で痛みが感じにくくなっており、筋肉の反応が悪いからといって強く押し過ぎてしまうと、薬の作用が切れたときにもみかえしが出ることがあるので注意してください。

施術

薬など身体の解毒作用があり、東洋医学の診方では筋肉を司る肝系のつぼと反射区とその親にあたる腎系のつぼを刺激し肩・首・背中などの筋肉と交互に刺激していくと、段々と筋肉に反応が出てくるのを確認しながらゆるめていきました。施術後、「肩こり・首こりがなくなって頭がすっきりしました」と言われたので施術を終了した。