顎関節症と首肩の痛み

R4.1.28  顎関節症、首肩こり 40代女性 立ち仕事 (研修生の時の臨床日記)

 

数日前、歯医者に行って口を開けようとしたら口が中々開かなくて顎関節症なのではないかといわれ、整骨院で筋肉をゆるめたほうがいいといわれ来院。顎関節症の他に首肩こりもひどい。接客業なので緊張するし、最近は口を開けるのがマスクがじゃまになってやりにくいので口周りの筋肉が固くなっている。

 

診断

常に頸周辺の筋肉がこわばっていて後屈の時に特に痛い。ストレートネックになっていた。

 

施術

うつ伏せになってもらい首肩周りと側頭部の筋肉に対し鍼治療を行い、マッサージをした。

 

座位になってもらい確認してもらったが「まだ痛みがあります」という。ただ経験上そうなるだろうなとはよんでいた。ストレートネックになっている場合、首周りの筋肉をゆるめただけでは、首の骨は元には戻りきれない。これは首の骨の椎間の位置が本来の位置からずれた状態で記憶されているからです。そのずれを治すために首の矯正をバキバキしてするところもありますが、そうしなくても元に戻す方法があります。それは7つある頸椎を1つずつ動かしてあげることです。片方の手で頭を後屈させ、息を吐いてもらいながら、もう片方の手で頸椎を1つずつ押し上げてあげると、動かされストレッチされた頸椎が自然と正しい位置にもどろうとするのです。この施術を行った後、首を上下にして頂くと「全然動きが違う」と喜んで頂きました。