同じ日に3人も右肩が痛いと訴える患者が来た

R4.2.4  一日3人も右肩が痛いという患者が来た。(研修生の時の臨床日記)

 

80代女性  30代女性  50代男性

 

一日3人も右肩が痛いという患者が来た。3人とも常連で、普段から肩こりなどでちょこちょこ来ているのだが、何故かこの日は右肩の痛みをうったえていた。施術をしていく中で原因を推測した。

 

まず3人とも目が悪く、酷使している。30代女性と50代男性はデスクワークでパソコンを使うことが多く80代女性も書類を見ることなどが多い。ただそれだけでは右肩だけでなく両方の肩が凝るはずだ。次に考えられるのは東洋医学の考え方である。東洋医学の考えでは目は肝臓に関係が深いと考えられている。肝臓は体の右側の肩甲骨の下にあるため、目の筋肉の緊張が続くと肝臓にもストレスがかかり、右の肩甲骨付近の筋肉が固くなり右肩がこってくる。

次に考えられるのは季節である。2月4日は立春で暦の上では春になる。春に関係が深い臓器は東洋医学ではやはり肝臓になる。

 

 

普門堂式経絡の見方

普門堂鍼灸院は肝臓は陰と陽があり、肝陽は背5Kラインになる、触診してみると3人とも背5―1K上の脊椎の動きが悪くなっていた。施術後、動きがよくなったのを確認して患者に確認すると3人とも「右肩の痛みが取れました」と喜んで頂いた。