受験生の重症肩こり・頭痛・目の疲れ R5.10.3 10代女性

受験生の重症肩こり・頭痛・目の疲れ R5.10.3 10代女性

 

主訴

受験勉強をしていて肩と背中が凝り頭痛もする。勉強しようと机に向かっても目が痛くて集中力が続かない。母が当院に定期的に通っていて調子が良さそうなので、「私も施術を受けてみたい」と来院された。

 

(正直初めは軽くみていました。)

当院の患者でもある母親から娘さんの肩こりについて相談された時に、家から距離があり車で送るのが大変なので親の負担を考え、「通いやすい家の近くで探されてはどうですか?」と提案した。「若いし肩こり位ならほぐしてもらえば楽になるだろう」と考えていたからである。それでも数日後、娘さんの名前でネットから予約が入ってきました。

 

診察

身体を診てみると1~2週間机に向かって勉強した位では到底つかないような身体の深部まで肩回り中心にこりがあった。残業続きの責任あるポジションのフルタイムデスクワーカーみたいにゴリゴリになってしまっている。話を聞くと毎日学校が終わった後に夜22時まで図書館で勉強し、家に帰ってからもしているとのこと。疲れからか鼻炎が出始め呼吸が浅くなっていて風邪の脈にもなり始めており、このままでは体調も大きく崩しかねない。

 

治療内容(1回目)

「風邪の脈の時は他にどんな症状があってもまず風邪の治療からすること」

師匠の言葉を思い出し、私も臨床経験からその通りだと思うので風邪の治療から行う。

本治 右適応の肺虚肝虚の相克調整

右太淵 右商丘 左中封 左復溜

標治 背1-1K 背5-1K 背4-3K 前腕ヨ5-5L 腎兪 天注 風池 など 

お灸を中心に鍼、整体を行う。中々反応が取れなかったが、追加で施術をしたりして何とか中層位までのこりが取れ、本人も「大分楽になりました」とのことで1回目は終了。

 

治療内容(2回目)

 

1週間後に再来院。「勉強に集中できるようになりました、来る前とは大分違います。」とのこと。風邪の脈は収まっていたので肩こり中心の経絡治療をするが、合わせて西洋寄りの施術も行う。頭に鍼をしてパルス通電を行って頭の緊張をとき、目の疲れに対してはやや強刺激で鍼をした。頭の緊張からか脊柱のつまりも見受けられたので硬結を見つけては鍼をした。整体では肩甲骨はがしやストレッチなども行った。施術後、緊張がとれたからか大きくなったお目々で「楽になりました」と笑顔でおっしゃった。