リウマチによる拇指CM関節部の痛み R7.6.4 50代 女性
リウマチと診断され普段から薬を飲んでいる。最近は忙しかったせいか、関節の炎症による痛みが手や膝などあちこちに出始め、病院で注射を打ってもらった。痛みは一旦は引いたが、1週間後にまた拇指CM関節部(以下拇指)が痛くなりだしたのでと来院
診察
拇指の痛みが再発したということは、拇指に流れている肺の経絡に異常があるかをまず見る。臍から右2寸の所、ここは天枢というつぼで肺経に異常があると硬結、圧痛が出てくることが多く、調べると反応があった。他にも脈診で肺経の浮きや身体の炎症反応もみられた。
施術方針
肺経の調整を行うとともに、疲労で自律神経が乱れ、呼吸が浅くなっているのも原因ととらえたので背中の張りを取っていく。炎症反応そのものに対しては副腎の強化を行う。
施術内容
肺実に対し尺沢(今回は通常の尺沢よりやや内側に反応が強かった)経渠、天牖の置鍼、呼吸しやすくするため横刺で大胸筋のトリガーや背2-1Kメインの脊柱の鍼、副腎処置として照海、兪府、命門のお灸。自律神経処置として委中、下腿陽3-2L、崑崙の鍼なども行った。施術後、「痛みと腫れが軽減しました」と喜んで頂いた。翌日電話がかかってきて「調子がかなり良いです、今度は母もお願いします」とご予約頂きました。